問い
UrbanOracle のダッシュボードには、実データの表示とサンプルデータの表示が混在している。区を選んだとき、すべての区について実データとして国勢調査の値が表示されるのはどの箇所で、そこには何が表示されるか。
方法
- 製品と画面:UrbanOracle のダッシュボード
/app。区の選択欄で区を選び、「人口」タブを開いた。 - 対象:区の選択欄に並ぶ 23 区すべて。
- 記録した箇所:区を選んだ「人口」タブに出る「人口」「成長率」「高齢率」のカードと、「年齢構成」の欄。コードを読んだ範囲で、すべての区について国勢調査の実データが出るのはこの表示である。
- 実データかどうかの確認:ページを読み込むたびに、表示が実データかサンプルかが決まる。読み込み直後はサンプルの値とサンプルの表示が出て、取得が終わると切り替わる。 記録の前に、年齢構成の欄の出典表示と、ページ下部の「実データ」の一覧に国勢調査の行があることを確認し、区ごとにその表示も記録した。
- 一度の読み込みで全区を記録:データの取得はページの読み込みごとに一度で、区やタブを切り替えても再取得しない。 全区を同じ読み込みの中で記録した。
- 記録の方法:区ごとに、画面の文字、ページ下部の一覧、画面の画像を記録した。
- 測定日と本番リビジョン:2026-10-13。Cloud Run リビジョン
urbanoracle-00016-thf(コミットeeee5cc)。測定の前後でリビジョンは同じだった。結果はこの時点の本番リビジョンの出力である。
値の出どころは、上のコミットのコードを読んで確認した。
- 人口と年齢:e-Stat の API から統計表
0003448299を取得する。 - 成長率:統計表
0004050417の値をそのまま読む。製品側で人口から計算した値ではない。 - 年少・高齢の割合:統計表の割合を整数に丸めて使う。
- 生産年齢の割合:100 − 年少 − 高齢 の残りとして求める。
- 「23区平均」の値は掲載しない:年齢構成の欄の右側と、カードの下の「平均」に表示される値は、取得した統計表の値ではなく、ブラウザ側で各区の値を単純平均したものである。 年齢の割合については、整数に丸めた後の各区の割合の平均になる。 国勢調査の値そのものではないため、下の「密度」のカードと同じく、本ノートには掲載しない。
- 取得に失敗したとき:エラー画面にはならず、サンプルの値がサンプルの表示とともに出る。
- キャッシュ:実データの取得結果はサーバー側で 24 時間保持される。
「密度」のカードは掲載しない。人口を、出どころが記録されていない区の面積で割った値だからである。
結果
区を選んだ「人口」タブのカードの表示。
| 区 | 人口 | 成長率 | 高齢率 |
|---|---|---|---|
| 世田谷区 | 94.4万 | +1.4% | 20% |
| 練馬区 | 75.3万 | +1.2% | 22% |
| 大田区 | 74.8万 | +1.5% | 23% |
| 江戸川区 | 69.8万 | +1.0% | 21% |
| 足立区 | 69.5万 | +1.1% | 25% |
| 杉並区 | 59.1万 | +1.1% | 21% |
| 板橋区 | 58.4万 | +1.8% | 24% |
| 江東区 | 52.4万 | +5.5% | 21% |
| 葛飾区 | 45.3万 | +3.2% | 25% |
| 品川区 | 42.2万 | +0.9% | 20% |
| 北区 | 35.5万 | +3.7% | 25% |
| 新宿区 | 34.9万 | +3.5% | 20% |
| 中野区 | 34.5万 | +3.0% | 20% |
| 豊島区 | 30.2万 | +1.5% | 20% |
| 目黒区 | 28.8万 | -0.6% | 20% |
| 墨田区 | 27.2万 | +4.8% | 22% |
| 港区 | 26.0万 | +4.7% | 17% |
| 渋谷区 | 24.4万 | -2.0% | 19% |
| 文京区 | 24.0万 | +4.1% | 19% |
| 荒川区 | 21.7万 | +4.1% | 23% |
| 台東区 | 21.1万 | +8.0% | 23% |
| 中央区 | 16.9万 | +7.5% | 15% |
| 千代田区 | 6.7万 | -0.7% | 16% |
「年齢構成」の欄の表示。
| 区 | 年少 | 生産 | 高齢 |
|---|---|---|---|
| 世田谷区 | 12% | 68% | 20% |
| 練馬区 | 12% | 66% | 22% |
| 大田区 | 11% | 66% | 23% |
| 江戸川区 | 13% | 66% | 21% |
| 足立区 | 11% | 64% | 25% |
| 杉並区 | 11% | 68% | 21% |
| 板橋区 | 11% | 65% | 24% |
| 江東区 | 13% | 66% | 21% |
| 葛飾区 | 11% | 64% | 25% |
| 品川区 | 12% | 68% | 20% |
| 北区 | 10% | 65% | 25% |
| 新宿区 | 9% | 71% | 20% |
| 中野区 | 9% | 71% | 20% |
| 豊島区 | 9% | 71% | 20% |
| 目黒区 | 11% | 69% | 20% |
| 墨田区 | 10% | 68% | 22% |
| 港区 | 14% | 69% | 17% |
| 渋谷区 | 11% | 70% | 19% |
| 文京区 | 13% | 68% | 19% |
| 荒川区 | 11% | 66% | 23% |
| 台東区 | 9% | 68% | 23% |
| 中央区 | 14% | 71% | 15% |
| 千代田区 | 14% | 70% | 16% |
各区の画面で記録した年齢構成の欄の出典表示は、1 通りだった。
| 表示された行 | 区の数 |
|---|---|
| 出典: e-Stat 国勢調査(総務省統計局) / 2020年国勢調査・2025年速報 / 単位: % | 23 |
読み方
- 表示の種類:23 区すべてで、年齢構成の欄の出典表示は同じ 1 通りで、サンプルデータの表示ではなかった。ページ下部の「実データ」の一覧には、23 回の記録すべてで「人口・密度・増減・年齢構成(人口タブ・区別テーブル・成長率指標): e-Stat 国勢調査(総務省統計局) 2020年国勢調査・2025年速報」の行があった。
- 人口:94.4万(世田谷区)から 6.7万(千代田区)までだった。
- 成長率:+8.0%(台東区)から -2.0%(渋谷区)までで、マイナスの表示は 3 区(目黒区、渋谷区、千代田区)だった。
- 高齢率:15%(中央区)から 25%(足立区、葛飾区、北区)までだった。カードの値は、年齢構成の欄の「高齢」と 23 区すべてで同じだった。
- 年齢構成:年少は 9% から 14%、生産は 64% から 71% までだった。年少・生産・高齢の合計は全区で 100 だった。生産年齢の割合を残りとして求めるという上記の計算と一致する。
- 上の値は測定時点に UrbanOracle が表示した値である。統計表そのものの値を確認したい場合は、下の出典の e-Stat の統計表を参照してほしい。
限界
- 記録したのは「人口」タブの区別表示だけである。地価、災害、交通、用途地域の各パネルは、コード上サンプルデータまたは出どころが未確認のデータを表示するため、対象外とした。
- 実データかサンプルかはページの読み込みごとに決まる。今回の記録は 1 回の読み込みの結果である。
- 割合は製品が整数に丸めた値であり、生産年齢の割合は残りとして計算されているため、統計表の値と末尾が一致しないことがある。
- 成長率は速報集計の値である。
再現手順
- UrbanOracle にサインインし、
/appを開く。 - ページ下部の「実データ」の一覧に国勢調査の行が出るまで待つ。
- 区の選択欄で区を選び、「人口」タブを開く。
- カードと「年齢構成」の欄を読む。区を替えて繰り返す。
データの帰属表記
- 出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)。国勢調査(総務省統計局)の統計表を UrbanOracle が取得し、加工(丸め、残りの計算)して表示した値を掲載している。
- UrbanOracle は、政府統計総合窓口(e-Stat)のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。
- UrbanOracle の使い方はUrbanOracle の使い方に、DXA Labs が各製品で使うデータの出所はデータの出所と測定にまとめている。