概要
「排出量」の画面で「排出量計算」をクリックすると、選んでいるポートフォリオのすべての物件について、選んだ年度の排出量を計算します。 同じ年度をもう一度計算すると、前の結果は新しい結果に置き換わります。 計算に使うのは、その年度の 4 月から翌年 3 月までの月次のエネルギーデータです。 エネルギーデータを変えたときは、もう一度「排出量計算」をすると排出量に反映されます。
Scope 1 と Scope 2
Scope 1 は、ガス(m³)の量に都市ガスの排出係数を掛けた値です。 Scope 2(ロケーション基準)は、電気(kWh)の量に、物件の住所から決めた地域の電気の排出係数を掛けた値です。 Scope 2(マーケット基準)は、Scope 2(ロケーション基準)から、再エネ購入(kWh)の量に同じ排出係数を掛けた値を引いた値で、0 より小さくはなりません。 地域冷暖房(GJ)の量は、排出量の計算には使いません。 データのある月が 12 か月に満たないときは、データのある月の合計に、12 をデータのある月の数で割った値を掛けて、1 年分に換算します。 「排出量」の画面の「合計」と「原単位」は Scope 1 と Scope 2 から求め、Scope 3 は含みません。 原単位は、合計に 1000 を掛けて延床面積(m²)で割った値(kgCO₂/m²)です。
Scope 3
物件の「Scope 3」タブでその年度の値を保存していないときは、Scope 3 は Scope 1 と Scope 2 の合計の 15% です。 「Scope 3」タブで値を保存しているときは、その年度の「合計 Scope 3」を使います。 データのある月がない物件年度では、「Scope 3」タブの値にかかわらず 15% で計算します。
電気の排出係数の地域
物件の住所から都道府県を読み取り、都道府県ごとに決まっている 10 の地域のうち、その地域の係数を使います。 住所から都道府県を読み取れないときは、0.000441 tCO₂/kWh を使います。 係数の値は、どの年度でも同じです。 係数の一覧は排出係数と原単位を参照してください。
オーナーとテナントの按分
各月の「オーナー比率」の平均を Scope 1 と Scope 2 に掛けた値をオーナーの分、残りをテナントの分とします。
信頼度
物件の「排出量」タブの「信頼度」は、データのある月の数で決まり、10 か月以上で「高」、6〜9 か月で「中」、それより少ないときは「低」です。 「信頼度」は、「排出量」の画面の表には表示されません。
データのない物件年度の推計
データのある月がない物件年度は、用途ごとの原単位(延床面積 1 m² あたりの電気とガスの量)に延床面積を掛けて推計します。 築年数(年度の終わりの年から「築年」を引いた年数)が 20 年を超える物件は、20 年を超えた分の 10 年あたり 2% の割合で、推計の量を増やします。 この推計では推計割合が 100% になり、推計手法は「用途別原単位(GRESB禁止)」、「信頼度」は「低」です。 この物件年度があると、その年度の GRESB 用のワークブックは出力できません。