概要
PropScore は、月ごとのエネルギーデータに、その値をどう得たかを「データ取得方法」として記録します。 排出量を計算すると、物件年度ごとに、推計による部分の割合を「推計割合」として表示します。 「GRESBエクスポート」では、この 2 つをもとに、GRESB のルールに反する物件年度がないかを確認します。
データ取得方法の値
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| 「実測」 | その月だけを対象にした検針票や請求書の値 |
| 「請求期間按分」 | 複数の月にまたがる請求書の値を、各月に割り振った推計 |
| 「前期実績流用」 | 前の月や前年の同じ月の値を流用した推計 |
| 「床面積按分」 | 実際に測った建物全体の値を、床面積で割り振った推計 |
| 「不明」 | 取得方法が申告されていない |
「実測」以外の月は推計した月として数え、「不明」の月も推計として数えます。
データ取得方法の記録のしかた
データ取得方法は、エネルギーデータの CSV ファイルの データ取得方法 列に、月ごとに書きます。
データ取得方法 列がないファイルと、その列が空欄の行には、取り込むときに「このファイルのデータ源」で選んだ「不明 — 申告しない」または「すべて実測 — 検針票・請求書に基づく」が使われます。
「このファイルのデータ源」の最初の選択は「不明 — 申告しない」です。
同じ物件の同じ月をもう一度取り込むと、データ取得方法と推計理由も、新しいファイルの内容に置き換わります。
物件の「エネルギーデータ」タブの「データ取得方法」と「推計理由」の列は表示だけで、画面では変更できません。
同じタブの表で値を修正しても、その月の「データ取得方法」は変わりません。
推計理由
「実測」以外の月には、推計理由が必要です。
CSV ファイルで推計理由が空欄のときは、PropScore が「推計理由が記載されていません(データ取得方法: {値})」または「行ごとのデータ取得方法が未記載のため、インポート時の一括申告({値})を適用。」を推計理由として記録します。
{値} には、unknown などの英語の値が入ります。
データのない月は、表の「データ取得方法」に「不明」、「推計理由」に「理由の記載なし」と表示されます。
「実測」の月の「推計理由」は「—」と表示されます。
推計割合と推計手法
推計割合は、12 か月から「実測」の月の数を引いた月数の、12 か月に対する割合です。 データのない月も、推計の月として数えます。 「排出量」の画面の「推計割合」の列には、割合が小数第 1 位まで表示され、その下に推計手法が表示されます。
| 推計手法の表示 | 表示される条件 |
|---|---|
| 「推計なし(全月実測)」 | 12 か月すべてにデータがあり、すべて「実測」 |
| 「入力値が推計」 | 12 か月すべてにデータがあり、「実測」以外の月がある |
| 「期間按分(GRESB禁止)」 | データのある月が 12 か月に満たず、それを 1 年分に換算した |
| 「用途別原単位(GRESB禁止)」 | データのある月がなく、用途ごとの原単位から推計した |
GRESB のルールとの関係
「GRESBエクスポート」では、物件年度ごとに次の 4 つを確認し、1 つでも当てはまる物件年度があると、ワークブックを出力しません。
- R1: 推計手法が「期間按分(GRESB禁止)」または「用途別原単位(GRESB禁止)」である。
- R2: 推計割合が 20% を超える。
- R3: 選んだ年度と前年度の推計の月数(推計割合に 12 を掛けて四捨五入した数)の合計が 3 を超える。
- R4: その年度の排出量が計算されていない。
12 か月分のデータがそろっていない物件年度は、R1 に当たります。 12 か月分そろっていても、「実測」以外の月が 3 か月以上ある物件年度は、R2 に当たります。
「この確認で保証されないこと」
「GRESBエクスポート」の画面には、確認の結果とともに、「この確認で保証されないこと」として次の 4 点が表示されます。
- 実際には推計した値でも「実測」として登録した月は推計として数えられないため、推計割合は実際より小さく出ることがある。
- 確認を通過したことは違反が検出されなかったことを意味し、適合の証明ではない。
データ取得方法列のない CSV ファイルで取り込んだ月は、実測か推計かを区別できない。- 2 年間の上限は PropScore にある前年度のデータだけで評価するため、実際より少なく数えられることがある。